2017年映画ベスト10発表!これが今年のオススメ映画だ。〜Kの思索(付録と補遺)vol.18〜
映画好き達が「映画にランキングをつけるなんてクソ」「その日一日ごとにランキングなんて上下するし」「そもそも映画に良し悪しとかないから」等々、やんややんやしながらもランキングをつける時期がやってまいりました。僕も毎年恒例になっております。ちなみに去年のランキングはこんな感じ。
2016年映画ランキング
1位 君の名は
2位 シンゴジラ
3位 アイアムアヒーロー
4位 この世界の片隅に
5位 何者
6位 ガンツO
7位 貞子vs伽倻子
8位 舟を編む
9位 ちはやふる上の句
10位 ヒメアノール
次点 ハイアンドローザムービー
本棚は人を表すといいますけど、好きな映画も同じように、完璧なまでにその人を表すものです。君の名はが僕の去年の一位に来てる辺りね、僕は根がピュアでありながら2位3位にはシンゴジラ、アイアムアヒーローと続くような人ですよ。
さぁさぁ、早速そんな僕の今年のランキングを発表して行きます!
10位 We are X
伝説的バンド、X japanのこれまでを描いたドキュメンタリー。主にリーダーYOSHIKIの破滅的な生き方に焦点を当てて描いており、彼は生き急ぐというより死に急いでるような生き様である。彼が音楽をやるとはそういう意味である。決して、応援的でもなく華やかでもない。そこにあるのはただただこの世に対する反逆、怨念にもにた思いである。
そしてメンバーの脱退、死、洗脳、そしてバンドの解散から、この伝説的バンドが何故宗教的なまでに世の中に影響を与えたのかを知る。そこから20年の月日が経ち、再結成されることになった様は、様々な悔恨の上に成り立っている。そしてそれらが完全に解決されたともいえない。だから決して美しい再スタートとは言えない。しかしそういう先への進み方もあるだろう。彼らは未だにボロボロの身体で、立てなくなるまで音楽をこの世に叩きつけるだろう。
この映画を見てからはしばらくX japan聴きまくってました。解散ライブDVDも買いました。
9位 ハイローファイナルミッション
面白かったです。素直に絶賛してるだけのブログ記事も更新しております。
ですが、やっぱり色々と言いたい部分もありましてね、これ本当は今年の1位になる予定の映画だったので、こんなテンション・・・色々な意味が込められております。とりあえずこれだけは言っておこう。どうしちまったんだよ琥珀さん!
8位 ローガン
X-MENシリーズのヒーロー、ウルヴァリンの最後を描いた傑作。彼は愛を知らないし愛がわからない孤独な男。彼が最後に呟く「そうか…こういう気持ちか…」という一言に涙を抑えられませんでした。こういう話にとても弱い。自分を見てるようでした。しかしX-MENシリーズはこれとファーストジェネレーションしか観てないんだけど、なんかもうそれで良いよね?
7位 ディストラクションベイビーズ
暴力に次ぐ暴力。過激になる一方の暴力は最後に何処へ辿り着くのか。本能に従い続け、やりたいことを貫き続けるとどうなるか、そういう哲学的テーマとして観ても楽しい。また単に柳楽優弥の狂気ある演技、菅田 将暉のクソっぷり、グッチャグチャになる小松菜奈を見てるだけでも楽しい。
6位 ドラゴンマッハ
アホみたいなタイトルですが、アクション映画史上に残る大傑作です。これはもうラスボスの獄長が最高過ぎましたね。ムエタイとカンフーの達人が獄長とぶつかるんですけど、獄長はまさかの中国拳法使い。しかも一人だけ重力を無視した戦い方するし。どうなってんだよお前の強さ。全く乱れない髪型とか表情が強キャラ感をアップ。倒し方も工夫が効いてましたね。そんな戦闘シーンをチラ見せしておきますね。
また巧妙に練られたストーリーにおいて、最後に二人の主人公を出会わせて「俺だよオレ」ってやるシーンは本当憎たらしいほど良い顔してるし最高でした(見れば分かる)。
5位 メッセージ
SFらしいSFでありながら、その本質は人生における選択と、幸福に対するあまりにも優しすぎるメッセージ。例え未来が見えていても、その未来が絶望だったとしても、私は今の選択を変えることはないし、それに後悔もしないでしょう。こういうテーマに弱いのです。未来福音的なね。
4位 アウトレイジ最終章
ついに終わってしまったアウトレイジシリーズ。シリーズを完結させるにはこれしかなかったでしょう。ヤクザ映画だけど、ここから銃と刀を取ったら起こってることは普通の会社でも毎日起こっている政治劇ですよね。誰の責任でどう落とし前をつけるかとか、そういう言質の取り合いにしかり、出世の為に周りを蹴落とす戦略を色々と練ったり。面倒な仕事を押し付けられるのがどんな人か、とかもね、社会人として、大人として、興味深く見ましたよ。子供は真似しちゃダメよ。でもある程度偉くなった大人はみんなこんなんってのは覚えておいても良いかもよ。生き残る為にね。
3位 探偵はBarにいる3
探偵はBarにいるシリーズで間違いなく最高傑作でしょう。ルパン的な大泉洋、無敵キャラの松田龍平、そしてベストオブ北川景子。また幸福論の話で申し訳ないのですけど、堕ち続けたはずのヒロインが最後は満足気なのですよ。彼女はそういう生き方しか出来ないのですよ。何でそういう生き方しか出来ねぇんだよ!と主人公は説教をしますが、そこに命を燃やすものがあれば他人にはもう何も言えないのです。ここに業ありという感じがしますし、何だか自分を見てるようでした(本日2回目)。号泣メーンでしたよ。札幌の街並みを映画的に撮るとこうなるっていう視点で観るのも楽しいですよ。絶賛しているブログを書いてます。
2位 ララランド
僕のランキングを当てようとした人にとっては(そんな人いないと思うけど)、ここが最大のトラップでしょう。ねー、ララランドですよ。これ、僕は見た当初からずっと「実質ホワイトアルバム2だ」って言ってたじゃないですか。僕がどんだけホワイトアルバム2を好きだと思ってるのだ?(知らんがな)
※ホワイトアルバム2とは僕が人生ベストノベルゲーとして推すラブストーリー。興味がある人は紹介動画をみてね。
ということでこの順位です。こうなってたかもしれない未来、それがとても素敵な未来だったとして、まぁ良いでしょう。でも、現実的に選んだ未来だって同じくらい、いやそれ以上に尊いですよ。例え厳しくてもね。そういう未来福音的な、あまりに優しい人生の選択に対する幸福論は実質「メッセージ」じゃね?ということは、ララランドはホワイトアルバム2であり、今年5位になったメッセージだったのか。そりゃララランド、この順位なわけだよ。
さぁ、いよいよ一位の発表となります。もうね、僕を知る人ならば、ここまでこれが出てきてないとしたら、これしかないんですけど。ということで行きましょう。一位の発表です!
かつて・・・
MUGENと呼ばれる伝説のチームが
この俺のツイッターつぶやきを
支配していた・・・
1位 HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY
はい来ましたーー。もうこれしかないですよね。去年、次点にハイローザムービーを入れていました。なぜ次点にしたかというと、ストーリーは無茶苦茶で、映画としてもかなりダメな部分が多かったのですが、同時に物凄いポテンシャルを持った映画が現れたとも思ったからです。この予感は的中しました。だって何よりキャラクターが非常によく出来ていたのですから。また世界観はカオスでありながら、展開次第ではこれまでにない、まさしくMUGENの何かが生まれるかもしれないと、自分の中で期待がみるみる増していったのです。ツイッターの呟きの2割近くをハイローが占め、琥珀さんを狂ったようにネタにし、ハイロー依存の恐ろしい悪循環に陥り、そして、この映画を観る直前には既に、ハイローに恋をしていました。そしてこの恋は完全な形で成就したのでした。これがSWORD協定じゃー!!に僕の少年心は爆上げでしたよ。
あぁ、今年も終わってしまいました。映画ランキングは本当に楽しいイベントですね。僕のランキングは、哲学的なテーマがあるか、何度も見たいか、純粋に楽しいかというのが大きな要因になってるみたいです。
今年映画館で観たのは25本。うーむ少ない!来年は30本以上は観たいですね。
ここまで長文お読み頂きありがとうございました。是非とも年末年始の鑑賞映画選びにお役立てください。