Kの思索(付録と補遺)

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最近見た映画の一言レビュー集〜Kの思索(付録と補遺)vol.40〜

 

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 最近見た映画の一言レビューをしていきます。GW後半の映画選びの参考にどうぞ。

 

 アベンジャーズインフィニティウォー

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 評価 80点
 だんだんと暗くなっていったアベンジャーズシリーズ。特にシビルウォーは、気持ちはわからんでもないが、こういうヒーロー映画が観たいんじゃないと思ったりもした。しかし今回のインフィニティウォーは、ガーディアンズのメンバーも参加して良い清涼剤に。
 またラスボスのサノスがきちんと強くて、性格的にも非常に良いキャラ。思わず「サノスさん」と呼んでしまう。彼の抱えた業はFate/zeroの切嗣っぽくて僕にはたまらない。あと劇場を後にする子供がみんな呆然としてて、良い映画体験をしてるなぁとホクホクしました。

 

 レディプレイヤー1

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 評価 70点
 設定が設定なだけに色々とガバガバなとこが目についたけど、非常に業務化された街や、ドローンでものが運ばれてくる感じは未来の考察として割と楽しめた。ただ車が手動運転だとかスマホはもうないんじゃないのとか思わずにはいられなかったけど笑
 とはいえ物凄くオタク愛のある映画でした。みんな最初はもっとピュアな気持ちでゲームや遊びに「ハマっていた」はずなんだよね…。その気持ちを忘れないようにしようと思わせてくれる映画でしたよ。

 

 ハクソー・リッジ

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 評価 90点
 沖縄戦の「前田高地の戦い」アメリカ軍側から描いた傑作。沖縄戦は主にこの映画のような崖のいくつかが激戦区となっていたようだ。主人公であるデズモンド・ドスの神話のような活躍ぶりが事実であることに驚嘆しつつも、僕としては旧日本軍の狂気的な強さに驚かされた。アメリカ軍の戦艦による何万発もの砲撃の嵐を生き延び、死をも恐れず特攻してくる日本兵を見て、アメリカ兵が憔悴しきっていたのも事実だそうだ。

 

 キングスマン ゴールデンサークル

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 評価 70点
 キングスマンの続編。ちょっとそれ引くやろってくらいのギャグがポンポン連発する楽しい映画。ハンバーガー食うシーンで引いて、カット切り替わってからの「食欲あるー?」にめっちゃ笑った。ねぇよ!笑
 あと日本版のポスターが最低のネタバレをしていて、本当にこういうのどうにかならんかなぁと思う。この予告の最期もそうだけどさぁ・・・集客したくてたまらんのは分かるけど・・・。

 

 バーフバリ 伝説誕生

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 評価 70点
 バーフバリ1とも言われる。インドで最も売れた映画であるバーフバリ2の前日譚。かなりインド映画的様式があり、日本映画文化に生きる僕にとっては、唐突に始まるダンスや、決めすぎたスマイルや、早回しからのスローでキメ絵などなどは、カッコいいというよりギャグっぽく写ってしまう。だがそれが楽しい。いい意味でも悪い意味でも歪さがある。ただ結果としてこの映画が、あの大傑作「2」を生み出したのだ。

 

 バーフバリ 王の凱旋

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 評価 100点
 バーフバリ伝説誕生の続編であり、完結編。バーブバリ2とも呼ばれる。インド史上最も売れた映画であり、その興行成績に恥じない大傑作ぶりであった。インド神話マハーバーラタを踏襲しているらしく、主人公の父親の話が8割(つまり過去話が殆ど)なのだ。過去話は漫画などでは嫌われる場合が多いが、この映画を見ると過去話の正しい使い方を知らしめられる。
 我々凡人も、たとえ王にはなれなくとも、王のような志をもって生きる権利はあると啓発してくれる素晴らしい映画であった。

 

 勝手にふるえてろ

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 評価 90点
 こちらに記事を書きました。

yushak.hatenablog.com

 松岡茉優さんは僕が今一番注目する女優です。ただ彼女の性格というか精神性が芸能界と合わないんじゃないかなぁと思っていて、個人的に結構心配。その根拠もあるんだけど…彼女には折れずに是非とも長く女優業を続けて欲しい。

 

 アトミックブロンド

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 評価 70点
 シャーリーズセロンの流石の演技が光るスパイもの。人物相関図がぐちゃぐちゃになっていって、誰が何を企んでいて、何が起こっていて、結局何が真相なのかを視聴者に考えさせるタイプの映画であり、それがテーマと密接に繋がっている。また女性の腕力で男性を倒すための工夫が随所に見られていて良いし、終盤の長回しは必見だ。

 

 ちはやふる 結び

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 評価 90点
 こちらに記事を書いてます。心を浄化してくれるいい映画でした。傑作

 

yushak.hatenablog.com

 

 いぬやしき

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 評価 60点
 木梨憲武主演のバトルアクション映画。日本のCGもここまできたかと思わせてくれる。ただ、「不幸感の作り方」、同様に「幸福感の作り方」が個人的には非常に鼻についてしまった。幸・不幸の描写を一義的に描かれるとうんざりしてしまう。同監督作では前作の「アイアムアヒーロー」の方が好き。こちらは大傑作です。

 

 リズと青い鳥

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 評価 80点
 冒頭、歩く二人の靴音やリュックの衣摺れの音がリズムとなり、そこに微かなBGMが重なって音楽を奏で、タイトルコールが出るまでの流れは100点。こういうシーンを作れるというだけで、山田尚子監督がどれだけ映画に真摯か分かる。

 その二人の靴音(歩み)が一致することはなく、お互いが自身の楽器を吹くタイトルコールのところで、ようやく二人の(未来に向けた)スタートが定まるという意味で、これは映画全体を表現したメタファーになっている。これだけではなく、作品の至るところで数え切れないほどのメタファーが潜む。それを能動的に発見していくのも楽しい。
 僕はたびたび、愛のもつ美しさと哀しさを語る時の定義として「お互いがお互いのことを想うばかりに、決定的な別れの原因が生じる」というものを挙げているのだが、この映画はまさにそんな愛を描いた作品であった。

 

END.