ぶらぶら札幌旅行記 他〜 Kの思索(付録と補遺)vol.90〜
2019/8/3(土)
【飲み会の目的が違う】
飲み会へ参加するのに前向きな人はふつう「普段の仕事を忘れるため」に、あるいは飲み会そのものを一つの「祭り」のように捉えている。
だから、そういう場に「酔って本気の語り合いをしたい」タイプの人間はどうしても合わない。彼が語れば語るほど、祭りに来た住民のテンションは下がっていく。祭りの場に理屈など要らないのだ。
さて、上記した後者のタイプはあまりいないので、彼は普通の酒の場が苦手になっていく。ノリが合わないと感じる。彼が少し真面目な話を持ち出すと、周囲は「今そういう話題求めてないんだけど」という白けた表情になる。
繰り返すが、目的が違うのだ。酒の場で、「周囲との一体感を高め、祭りのムードを盛り上げたい人」と、「本心でぶつかり合って理解のステージを上げたい人」とでは。
後者の人は祭りのような飲み会では酒が進まず、真剣な議論が深まっていくほどに酒が進むのである。
2019/8/4(日)
【異修羅を読む】
・ひたすら「異修羅」を読むだけの休日。好きなキャラがことごとく敗退していく。
私はバトルものにおいて、その技巧や能力に興奮するよりも、心の動きにこそ高ぶるのだ。心の動きで勝敗が決するほうが、技巧や能力で決まるよりも納得できるからだ。
またこれだけチートキャラばかりを集めて、その勝敗がもっと根深い、複雑なところで決定する大人向けの作風である。
単純にスッキリとは事が運ばないが、「なんでもありの勝負における強さとはそう単純ではない」、そういう部分に面白みを感じる人であればたまらないだろう。
しかし第四試合は最高だった。そして私もついに3部「本物の勇者」へと入った。
2019/8/5(月)
・仕事をする。
2019/8/6(火)
・仕事をする。
2019/8/7(水)
・仕事をする。
2019/8/8(木)
・仕事をする。お盆休みに入るこの時期はもう、身体が休みに向かっていて力が入らない。
2019/8/9(金)
【ぶらぶら札幌旅行記1】
・小学校以来となるフェリーにて北海道札幌市までの長旅。一等客室でも1万円しないのは飛行機に比べると格安に思える。他の交通機関と比べると半額ほどの安さだ。だが移動でほぼ半日かかる。まぁベッドがあれば僕は船の上でもホテルと一緒だ。
さて、哲学史解説の名著である「ソフィーの世界」が古本屋で100円で売ってたので、それを読みながら暇をつぶすとしよう。
お盆休みのような長期休暇で時間があるときはフェリーでゆったり向かうのも良いだろう。
・分かってはいたものの、知らない人が来る可能性に少し緊張する男一人旅。(結局誰もこず)
・ロビーは既に集団客があちらこちらで酒とツマミを開き始めており、ワイワイしている。居酒屋のような感じだ。非日常感があって良い。
・海の広さ、人工物のなさ…風も姿勢が崩れるほど強い。写真を撮るために掲げたスマホもしっかり持ってないと吹き飛ばされそうだ。これが自然だ。その圧倒に恐怖も感じる。でもこの景色をフェリー備え付けの浴場からの展望で見ると最高に乙なのだった。
・札幌で「利休」の牛タンを食す。札幌で仙台を味わうカオス。
・からの飲み。ススキノで大きな通りに面した店にノリで入る。そこから結局5時間飲み続ける。ドラゴンクエスト、天気の子、ホットギミックなど最近観た映画について語りまくる。聞いたことがない酒を頼みまくり、経験のない味ばかりに笑う。終電がなくなった友人はラウンドワンに泊まることに。
2019/8/10(土)
【ぶらぶら札幌旅行記2】
・サ道2巻の最後に紹介されていたカプセルホテル「スパサフロ」に宿泊。備長炭サウナ、自動ロウリュサウナ、塩サウナと3種類もある充実具合。
しかも、チェックインから24時間後がチェックアウトというシステムなので、夜遅くにチェックインすれば昼過ぎまで爆睡してもなんの心配もないという超優良店。
昨日は深夜まで飲んでいたので、昼まで寝れるのは助かった。
・大通り公園でコーヒーを飲みながら時間を潰す。気温が20度ちょっとしかなく、とても過ごしやすい。
・ススキノにあるRAZANという焼肉屋で夕食。とても美味しい。店員の接客も良くて素晴らしい。
2019/8/11(日)
【ぶらぶら札幌旅行記3】
・トイストーリー4を鑑賞(旅行中でも関係なく映画を観るのだ)。3のラストがあまりにも完璧だった為に、まさか続編が作られることになるとは思ってはいなかったし、これ以上何を描くのかと期待半分不安半分ではあったものの、蓋を開けてみると流石のピクサーである。
今回描いたラストも、トイストーリーという物語の一つの区切りであった。
またトイストーリーらしいミニマムな視点によってもたらされるギミックアイデア盛りだくさんの世界観、オモチャという特殊な身体性から繰り出されるバリエーション多様なアクション。
そして特筆すべきその表情の豊富さ。ピクサーのCGが人間の演技に匹敵するのは、この表情の豊かさが一つの原因である。夏休み必見の映画だ。
・札幌時計台のラーメン。全てにおいてバランスが良い正統派の北海道ラーメンである。
・夕飯は「ノアの箱舟」。北海道の新鮮な魚介類を炉端焼きで豪快に楽しめる。激ウマ!焼いてくれる店員さんの手際も一つのエンタメだ。
2019/8/12(月)
【ぶらぶら札幌旅行記4】
・ススキノ駅でゆめかわいいタピオカ。
・札駅の「よつ葉ホワイトコージ」にてゆめかわいい昼食。だがリゾットの上で荒ぶるフォーク。
・天気の子3回目の鑑賞(旅行中でも既にみた映画を再び観るのだ)。もはや面白いかどうかを通り越して気持ちがいいという領域に入る。
・夕食は札幌ファクトリーのタージマハールでインドカレー。札幌でインドを味わうカオス。
・札幌ファクトリーの夜はいつもクリスマスムードだ。こうして札幌旅行は終わった。遊び疲れでヘトヘトだ。そのまま夜行フェリーへ。行きと違って帰りは真っ暗な海だ。寝るしかない。それではみなさんも良いお盆休みを。