Kの思索(付録と補遺)

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映画「ハローワールド」を観た 他〜Kの思索(付録と補遺)vol.96〜

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2019/9/16(月)
・勉強をする。

 

2019/9/17(火)
【家事における優秀の価値観とは?】
「家事1時間問題」で炎上している田端さんのいう効率的生活スタイルが完全に私である。しかし今月はガチ節約期間なので自炊。朝からクロックムッシュを焼いたりするが、こういう時短料理であれば洗い物を含めて15分程度だろう。


さて時間もゆとりも家族スタイルも違った頃の昭和の「理想の奥さん像」が常識にあるせいで、冷凍食品やサトウのご飯で家事を済ます人は「手を抜いている」とバッシングされる世の中である。こうしてみんなで苦しくなっていく。


昭和の価値観からすれば「手を抜いている」かもしれないが、令和の価値感でいけば「効率的に成果を出す優秀な人」とみなす必要がある。

 

古い常識を壊さないといけない。

 

「時代が変わったのに、常識の方が変わらないせいでみんなが苦しむ」というのは世の常ではあるのだ。みんなが変わらないなら自分だけでも変えるしかない。最初はバッシングを受けるが、結局は時代が追いつく。合理的な方向へと収束する。その中ではじめに走った人、ファーストペンギンがいつも既存の常識にとらわれず自分で考えている人だから、最も得る学びも多いだろう。

 

2019/9/18(水)
・仕事をする。

 

2019/9/19(木)
【論理よりアートが大事なのか?】
「NewsPicks的な思考ベクトル」と一括りに出来る概念が量産されすぎてて、アートという言葉が軽々しく語られすぎていると感じる昨今である。論理の超越とかロジカルには限界があるとか…もちろんそれはそうなのだが、まず論理を踏まえないでいきなりアート語り出すのはナンセンスである。正しいアートの下には、ロジカルで語れなくなるまでロジカルを積み重ねた痕跡がなければならない。


例えばこういう話をしてみよう。


我々のこの世界は、常に何かが運動している。ということは、それを運動させた原因があるはずである。そしてさらに、その原因を運動させた原因もあるはずである。


こうして背進を続けていくと、運動を発生させた一番最初の原因があるはずだが、それを我々は神と呼んでいる。いや、神と呼ばざるを得ない。なぜか。


一番最初の運動原因を考えたときに、その運動原因はなぜ一番最初であれるのか?それすらも動かした原因はないのか?


すなわちそういうものから超越した存在でなければ第一原因にはなれないのである。神には動く原因がないのである。神だけが論理を超越した存在だからだ。


このようにしてロジカルな背進を進め、それがいつのまにか倫理でしか説明がつかなくなる。一番分かりやすい例を挙げたが、こういう事は良くある。


身近なビジネスの例もあげておこう。


何か問題が発生したときに、その根本原因を探る手法として有名な「なぜ」をひたすら問うやり方も、何故をあまり深掘りして問うと、その原因が倫理的な領域に至りはじめる。もしくは、その組織の力だけで解決出来ないような壮大な原因に至る。その前で止めなければ、実行できる対策が立てれなくなる。

 

しかし本当に根本的で重要なところは、何故の究極の深掘りの先にある、論理で説明のつかないところかもしれないのだ。


いわゆる「アート思考」は、このように論理の下でまず理解しなければ、まったくもって誤解された使用が蔓延ってしまうだろう。

 

併せて、前に私が書いている下記の記事も読んでほしい。論理とアート、そして倫理的なものへの理解がより深まるだろう。

 

yushak.hatenablog.com

yushak.hatenablog.com

 

 

2019/9/20(金)
【映画 ハローワールドを鑑賞】
映画「ハローワールド」をみる。

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SFはイーガン的なことを一般客層まで落とし込もうと頑張っていた。映画で言えばマトリックスインセプションブレードランナーあたりを観ている人にとってはかなり既視感を覚えるかもしれない。ただしそこにある循環構造が追加されることで、多くの観客に混乱をもたらすことと思われる

 

まぁ、個人的にはあまりSF的なところには興味がなく、とにかく青春の恋愛描写が非常に良くできていたのが高評価ポイントであった。変にウェットにしすぎず、人によってはあっさりしてると思えるくらいのテンションが私には心地よい。また真っ直ぐで明るくて努力的なのも良い。そしてそれが運命を変えるという王道テーマに繋がるのだから、エンタメとしても万人に受け入れられるだろう。


さてエンドロールで沢山のSF小説がクレジットされているが、それらに影響を受けたのは明白である。特にイーガンの「順列都市の色が濃いのでオススメだが、超ハードSFなので読み通せるかは読者の興味による。

 

余談だが、個人的にはイーガンは「ディアスポラ」が好きで、これは私個人としてのSF小説のベストである。「究極の知能を持った生命体が何をしようとしていたのか」という問いに対する答えが壮大であり、しかし見方によってはミニマムで、でもそこに行き着くしかあるまいと納得させられる決着の爽やかさ。是非読んでみてほしい。


「たとえ可能な科学の問いがすべて答えられたとしても、生の問題は依然としてまったく手つかずのまま残されるだろう。これがわれわれの直観である。もちろん、そのときもはや問われるべき何も残されていない。そしてまさにそれが答えなのである。」ーーウィトゲンシュタイン

 

2019/9/21(土)
・勉強をする

 

2019/9/22(日)
・勉強をする

 

2019/9/23(月)
【みんなでハイロー祭りに参加しよう】
HiGH&LOWの最新作、ザワーストが10/4に公開される。

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これに備え、3作目のファイナルミッションを友人と見返す。やはり語り口が助長だったり、製作者の言いたいことをキャラクーに乗せて言わせているところなどはどうしても好きなれない部分ではある。

 

しかしそれを差し引いても、当時の時間的制約の中でこれだけのメンツをやりくりして、広げまくったキャラクターの風呂敷をなんとか閉じて、シリーズの一区切りをつけた頑張りは誰の目にも明らかだろう。エンタメとしては十分成立している。


最新作のザワーストはすでに試写会などでは絶賛を浴び、シリーズ最高傑作と前評判が非常に高い。このブログの最初期に、ハイローの解説記事をかなりの熱量を持って書いたくらいのファンであるので、またあの祭りに参加できると思うと燃えたぎりすぎて涙が出てきそうになるほどだ。

 

このシリーズはもっともっと売れて、どんどん続編が作られてほしい。不良モノのアベンジャーズであり、進化し続けるコンテンツである。みんなで祭りを盛り上げよう。

yushak.hatenablog.com