Kの思索(付録と補遺)

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グレーゾーンの線引きについて(これはブラックか?それともホワイトか問題)~ Kの思索(付録と補遺)vol.123~

やる仕事がめちゃくちゃあって、「いやーもうこれ以上は無理やろ」ってなってるところに

「ごめん忙しい?頼みたい仕事あるんだけど」

と、来ることがある。というより、忙しい時ほどこうなる。

その時に、

「いや別に、暇っすよ」

と答えてしまうことが重要である。

(パソコンとその人を切り替え切り替え見ながら)

死ぬ気で生産効率を考えるならば、パンクする恐れをヒリヒリと感じるスケジュールに身を投げる必要がある。

そんで、「あぁもうこれ、エクセルの関数どうのこうのみたいな、小手先じゃダメだわ。

仕事のやり方そのものを変えないと」

ってなった時に、社内政治が始まる。

例えば私が入社一年目の時にやった体験談を話そう。

認印の上申欄が5つくらいある書類を、まず最初に一番偉い人に持っていってしまおうと考えた。

この時、前提条件として、

・一年目(だから大抵のことは許される)

・一番偉い人の人柄

を考慮している。

つまり、5つも上申欄があると、コメントがあるたびに最初から差し戻りになって、ウザいわけだ。

この点、最初から一番偉い人の印鑑を貰えれば、その他の下は、安易なコメント返しが出来なくなる。

(来るとしても、本気のコメントだけ残る)

結局、

「僕だから許すけどねぇ、他の人だったらこうはならないよ」

って言われた上で、一番上からの承認印を貰うことに成功した。

もちろん、下からはコメントがつかなかった。

(これじゃ、脅しみたいになってるよ→サーセンw の流れはあったが、そこは1年目の素晴らしさである)

さぁこれは、社内のルールを逸脱しているだろうか?

上申印を一番下から貰えなんて「常識」は、当たり前すぎてルール化もされていない。ということは、ルールではない。

結局、生産効率が正義で、それだけが価値であり、それを極めなければパンクするとなれば、

会議中にも自分の仕事を進めなきゃならなくなるし、私用のスマホも活用せざるを得なくなる。

社内文化的にはブラック寄りのグレーであっても、その文化に生産価値がない場合、グレーはホワイトに変わる。

最初のファーストペンギンが叩かれることを恐れず、結果として生産効率が高まっていることが明らかなのであれば、「いいなぁ、それが許されるなら、俺もやろ」となって、あとの2人目からは簡単に同じことをやりだしていく。

こういう流れで、みながグレーと思っていたものが、みながホワイトと思うようになる。

いわゆるこれがコンプライアンス問題の本質であり、どんな企業も、常にこのコンプライアンスと生産効率価値との境界の難しいせめぎ合いで成り立っている。

どこまでがブラックで、どこまでがホワイトなのか。

明確な法令遵守よりも広い意味でのコンプライアンスは、ここに難しさの本質がある。