「High&Low the Movie Final Mission」を見る前に!ハイロー初心者向け解説〜Kの思索(付録と補遺)vol.3〜
もはやオタク界隈では語るまでもない社会現象となった「High&Low」シリーズ。
エグザイル HIRO率いる総合エンターテイメントプロジェクト「LDH」によって、この伝説は幕を開けた。
この熱い男たちによる青春バトルアクションを、未だに見ていない人がいるのは嘆かわしいことだ。
High&Lowが伝える武士道は全国民が見るべき傑作エンターテイメントであり、歴史に残る世界レベルのアクション映画である。
しかし、何より登場人物が多く、全員主役であり、ドラマシーズン1、2、映画3作と続いてきた膨大なシリーズである。11月11日に公開が決定しているシリーズ完結作Final Missionは傑作間違いなしなのだが、このハードルのために「興味はあるけど鑑賞に踏み切れない・・・」という人も多いだろう。
この記事はそんな人たちのために書くものだ。これを読めばとりあえず大丈夫だからファイナルミッション見に行け!というレベルに俺が引き上げてやるつもりだ。みんなでこの最後の祭りを楽しもうじゃないか。
かつてMUGENという伝説のチームがいた・・・
全てはここから始まった。ハイロー世界における創造神話。伝説オブ伝説。最強オブ最強。宗教におけるキリスト教である。
喧嘩の強いバイク好きが集合した。何度となくチンピラや力自慢から喧嘩を吹っ掛けられた。時にはヤクザと喧嘩することもあった。そのことごとくを返り討ちにし、気づけば100人を超える巨大チームに成長していた。その圧倒的勢力により、かえってその一帯は統率が取れていた。そんなMUGENに君臨していたのが、この男である。
琥珀さん
強さ:MUGEN
この男なくしてハイローは無かった。この社会現象の起爆剤であり、最強オブ最強、レジェンドオブレジェンド、キリスト教におけるキリストである。
AKIRAにより演じられたそのあまりの演技力により、エグザイルファンのみならず映画オタクまでを巻き込むことになったのだ。
しかし相棒である親友、龍也が殺されたことにより、一回狂った。上の画像みたいな感じになってしまった。カッコつけているのではなく、狂っているのだ。元の彼はこんな感じだったのに・・・。
そんな琥珀さんを支え続けた女房役ともいえるMUGENのNo.2が彼である。
九十九
強さ:SSS
一度ヤクザに車でひかれて昏睡状態になったが、一命をとりとめ復活。以後、車にひかれても平気な身体になった。サイヤ人か。
しかし、そんな最強のチームMUGENに唯一立ち向かえる兄弟がいた。それが雨宮兄弟である。
雨宮雅貴
強さ:SSS
雨宮兄弟のおにいちゃん。口癖は「おにいちゃんの言うことを聞きなさい!」蹴り技を主体に戦う。
雨宮広斗
強さ:SSS
雨宮兄弟の弟。おにいちゃんのことをよく無視する。パンチを主体に戦う。
この雨宮兄弟とMUGENが激突してしまう。その原因は、巨大になりすぎたMUGENを琥珀さんが管理しきれなかったためである。エグザイルでも似たようなことがあったのだろうか・・・
結果として、MUGENは解散、雨宮兄弟もどこかへ消えることとなる。彼らの存在は伝説となった。
だが、MUGENのおかげで統率が取れていたこの地区の治安が崩壊する。
結果として、この地区に5つのチームが頭角を現し、対立することになった。山王連合会、WHITE RASCALS、鬼邪高校、RUDEBOYS、達磨一家である。
これらのチームのイニシャルを取って、この地区をSWORD地区と呼ぶ。
だがこの対立の均衡により、かえってこの地区はまた統率が取れるようになった・・・
山王連合会
SWORDのS。ジモティー愛に溢れた人たち。商店街を守っている。この街をめちゃくちゃにするやつは許さねぇ。俺たちはただ、この街を守りたかった・・・。
強さ:SS
山王連合会の総長にして、元MUGENのメンバー。アントニオ猪木をリスペクトしており、小学生の頃は何かと友人をコブラツイストにかけていたため、この名がついた。
また当時、「猪木ボンバイエ」を「猪木ガンバレ」だとする圧倒的多数の小学生の誤りに対し、たった一人で「猪木ボンバイエ」が正しいという主張をし続けたことがトラウマ。
このためチームに新人を入れるときは「お前は猪木ボンバイエか、猪木ガンバレか、どっちだ!」という面接スタイルを取る。どうでもいいわ!
WHITE RASCALS
SWORDのW。夜の街を守る真っ白な服をキメた人達。よく見るとゴールデンボンバーがいる。「女々しいこと言うなよ」が口癖だったりする。
ROCKY
強さ:S
父親による母親への家庭内暴力により「女を傷つける奴は許さねぇ」が口癖になってしまった悲しきWHITE RASCALSのリーダー。劇場版第3作目のEND OF SKYでは主役中の主役を務め、最高の戦いをする。
鬼邪高校
SWORDのО。読み方は「おやこうこう」。全国の喧嘩自慢の不良高校生たちが集まる、不良高校の頂点。普通制はザコであり、本当の強者は定時制に集う。定時制の番長になるには、それらの強者から100発殴られてもなお立っていられるかの、テストを通過しなければならない。
村山良樹
強さ:S
鬼邪高校の総番長。上記した番長テストをクリアするだけでなく、そのボロボロの状態で、自分をぶん殴った100人を返り討ちにした。
しかし山王連合会とのいざこざで、コブラとタイマンすることとなり、敗北。その情けなさから一度は鬼邪高校の番長を降りるも、最強を目指す転校生「轟」に仲間が傷つけられた事にブチぎれ、再び番長の看板を背負って轟と対決。轟を倒し、精神的にも成長する。この過程でコブラとも仲良くなり、以後「コブラちゃん」と呼ぶことになる。というかコブラを尊敬しており、心の底では山王連合会に入りたがっている。
RUDE BOYS
SWORDのR。モッズコートが好きな、スラム「無名街」の番人。高速移動術「パルクール」を使って戦う。彼らは家族同然の付き合いであり、家族に手を出す奴は許さない。明日を生き抜くことが重要というポリシー。
スモーキー
強さ:S
RUDE BOYSのリーダー。大病を患っており、よく吐血し戦えなくなる。そのため劇場版3作目のEND OF SKYでは殆ど登場せず、登場しても基本的には以下の感じで空を眺めていた。
全部目とじてるやんけ。眺めてなかった。
ちなみにスモーキーがこんな感じの扱いなのは、演じる窪田正孝が多忙すぎてスケジュール調整が間に合わなかったという噂もあるが、しょうがないだろう。彼だって明日を生き抜くことが重要なのだから・・・。
達磨一家
SWORDのD。祭りごとを取りしまる半分ヤクザみたいな人達。何度倒されても起き上がり、勝つまで戦う彼らの達磨のようなファイティングスタイルからこの名がついた。
日向紀久
強さ:S
達磨一家のボスであり、琥珀さんに続く、ハイローの起爆剤その2である。あまりにも有名な上の画像には、日向本人の性格のみならず、ハイローというシリーズの全てが詰まっている。ブレーキを踏めば彼はボンネットから、いとも簡単にころげ落ちることになるだろう。しかしハイローというシリーズは、そんな理性的で合理的なつまらない意見など、聞く耳を持たないのだ。ブレーキなど、持っていない。ただひたすらに前に進むだけだ。そういう硬い意思が伝わってこないだろうか。
また最新作のファイナルミッションの予告では、以下のような場面が公開されている。
最高ではないだろうか。
なぜ車が斜めなのか。そこに理性的で合理的な理由などあるはずもない。それが楽しいと信じるからやっているだけなのだ。
このモノづくりに対する姿勢のピュアさのために、ハイローシリーズの最新作の出来栄えを信じざるを得ないのである。
さて、これらの5つのチームで構成される「SWORD」地区であるが、所詮彼らのやっていることは殴り合いであり、死人のでない、言わば子供の喧嘩であった。
そこに「大人の喧嘩」を仕掛けてきたヤクザが、このハイローという世界のムードを一変させることとなる。
九龍グループ
SWORD地区を奪って、カジノを建てたい悪い大人たちである。最新作のファイナルミッションでは、この人たちとSWORDの全面戦争が描かれる予定である。
そして予告では、コブラがコンクリを飲まされ、雨宮広斗がスナイパーライフルで撃たれていることからも、相当にえげつない、手段を択ばない戦い方をしてくると思われる。さすが大人は汚い。理想を守ろうと愚直に頑張る「子供」は、「大人」のやり方に現実を見せられてしまうのだろうか。エグザイルはもしかしたらレコ〇に一億円なんて払いたくなかったんじゃなかろうか。
九鬼源治
強さ:SSS~UNKOWN
九龍グループが送り出す最恐の刺客。ターミネーター。九十九、雨宮兄弟を一挙に相手にしてなお引かず、あの琥珀さんのぶん殴りにも一切表情を変えない。琥珀さんですらとりあえずビルから落としたり、バイクで刀を避けて逃げたり、海に落としたりして一時しのぎでなんとかしている状態である。現状、その強さは琥珀さんレベルかそれ以上である可能性もある。もう溶鉱炉にでも落とすしかない。
さぁここまで説明すれば、ハイアンドローの大枠はもうオッケーだ。最新作のファイナルミッションも楽しめるようになっただろう。この記事のミッションは達成されたというわけだ!
しかし、実はまだ紹介したいチームと登場人物がいる。このあとの紹介は捕捉とするので、100パーセントで楽しみたいという方は読んでおくと良い。最後にファイナルミッションの予告を貼っておこう。これを見て、ワクワクしながら11月11日の公開日、ハイロー最後の祭りを皆で待とうじゃないか!
ここから捕捉
DOUBT
金のためなら手段を択ばないスカウト集団。WHITE RASCALSとは因縁があり、END OF SKYではSWORDを巻き込んだ大規模な抗争を引き起こす。
林蘭丸
強さ:S
DOUBTのボス。手段を択ばない戦い方で、WHITE RASCALSのリーダーであるロッキーの手にガラスを突き刺し、敗北寸前まで追い詰める。しかしロッキーはコブラの助けによる友情バンダナで止血し、蘭丸に怒りの友情バンダナパンチが炸裂する。
強さ:SS
元々は刑務所の囚人で、受刑者トーナメント「プリズンファイト」において圧倒的強さで君臨していた「監獄のキング」。DOUBTに加入しNo.2として働くが、ロッキーを一度完全に倒しており、コブラに対しても優勢に見えるため、その実力は完全に蘭丸を超えていると思われる。
MIGHTY WARRIORS
音楽とファッションに人生を救われた人たち。何者にも束縛されない自由な傭兵軍団。何故かめっちゃ強い。END OF SKYではその登場シーンで、何もしてないのに周りの敵が吹っ飛んでいる。
アイス
強さ:SSS
MIGHTY WARRIORSのリーダー。劇場版1作目では雨宮広斗とのタイマンをしているが、同等の実力を持つように見える。
捕捉はここまでである。心からファイナルミッションを楽しんでほしいと思う。
ではまた。