Vtuberの可能性はヤバい！～ Kの思索(付録と補遺)vol.52～
Vtuberの持つ市場価値のポテンシャルは物凄いものがあると思っている。顔を出さなくても良いので、個人特定される心理的バリアもない。しかもやり方さえ学んでしまえば、物理的には誰でもVtuberになることが出来る。Vtuberを作成するという技術的な障壁も、いずれは分かりやすいアプリなどが出て解決されるだろう。アナウンサーなどの職はかなりの確率でAIとの組み合わせたVtuberに取って代わるだろう。高い人件費もかからず、噛むということもないのだから。
というか、事態はもっと壮大なことになるだろうと思っている。ちょっと考えれば、あらゆる情報発信媒体はVtuberで良いことに気付く。
例えば「学校の先生」はVtuberで良いだろう。その点、宇宙物理たんbotがVtuberとして現れたのは興味深い。
テレビにでている「芸人」や「タレント」も、もしかしたら人間より面白くて人気のVtuberに置き換えられるかもしれない。そして我々一般人も、各々がVtuberならぬ「アバター」でもってコミュニティを生きる未来も否定出来ない。そこでは現実の人間の表情、動きを反映する理想化されたアバターという姿がある。現実も、恋愛も、通貨も、人間も、全てが「仮想」となり、「仮想」こそが現実であるという未来はそう遠くない。
原発の再稼働が遅れる中、このような案が検討されるのは当然の流れと言える。日本のエネルギー自給率は８パーセントだが、それがますます下がることになる。エネルギー自給率なんて少なくても良いよねと思う人は、自身の強さ自体に頼れなかった国・組織・人が、結局のところどうなったかを歴史から学んでいただきたいものだ。
現状、原発がなくても何とかなっているのは、火力発電などがその不足分を補って全力で稼働してるからである。しかし、例えば車を常にフルスロットルで運転するような無理を行えば、いずれどうなるかは想像に難くない。そして原発が稼働していない分のダメージは中小規模の工場へダイレクトに効き、経済圏が脅かされる地域もある。そしてもし原発を廃炉にする場合、その費用が膨大にかかる。であるならば、さっさと稼働した方が良い。そして機械は動かさない状態がもっとも良くないのだ。動かさない期間が長くなるほど、メンテナンスにかかる費用も傘増しされていく。
3.11の原発事故直後はこのような「現実的」意見を述べようものなら真っ先に大衆に叩かれたが、今では原発反対を叫ぶ声も随分と少なくなった。市場原理はかくも強力で、いずれは合理的なものに向かわざるを得ない。
いよいよメルカリの公募価格が決定した。そもそもこのような大規模に注目されるIPOのブックビルディングには公募価格の上限目一杯で応募するのが常套手段である(そうでなければ到底当たらない)。よって今回のように3000円という上限一杯の価格がついたのは驚くに当たらない。ちなみに私も応募している(倍率が倍率なので当たらないとは思うが…)。
これだけ投資家の期待が高いと、上場直後は大きく値を上げることが予想されるため、皆こぞってブックビルディングに応募するのだ。まさにリスクのない（というと語弊があるかもしれないが）宝くじ状態である。
とはいえ、長期的視点で見た投資家としても、メルカリのポテンシャルはこの程度の時価総額でおさまるものではないと思っている。と同時に、決して輝かしいとは言えない赤字経営も目につく。上場後は嫌でも全てが株価に反映されるため、有能人材のブラックホールと言われるメルカリがそのシビアな環境に耐えうるか注目される。
結論から言えば、ブックビルディングで当選できるのであれば、僕の判断は間違いなく「買い」であった。しかしもうその期間は終わってしまった。市場は皆に平等に開かれていることを忘れてはならない。問題はその機会の重要度に気付くかどうかである。
END.
