Kの思索(付録と補遺)

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株式投資の王道を解説その3 最強の王道投資とは何か〜Kの思索(付録と補遺)vol.15〜

 今回の記事では「個別株投資」の大きなハードルを取り上げます。そのうえで、よりハードルが低く、かつ優秀とされる現時点で最強の王道投資を紹介します。

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前回、前々回の記事はこちらから

yushak.hatenablog.com

yushak.hatenablog.com

 

 前回の記事では「個別株投資」について解説しました。しかしこの個別株投資ですが、大きなハードルがあります。それはなんでしょうか?

 

 それは「ある程度まとまったお金を持っている必要がある」ということです。

 

 例えば任天堂の株主になるためには、現在だと450万円の元手が必要です。ユニクロを経営するファーストリテイリングも同様に400万ほど必要です。

 

 勿論、これより安く買える企業もあります。例えば養命酒なら25万程度、吉野家なら18万程度です。

 

 それでも高いよ!という人でも、探せば一桁万円から買える株も見つかるはずです。大企業ではなかなか見つからないかもしれませんが…。

 

 しかし、前回の記事で解説したように、個別株投資にはリスクがあります。そのリスクを抑えるためには、幅広い業種で個別株を買う必要がありました。

 

 具体的には10会社以上、30会社未満の株を持っておくのが適切なところでしょうか。少なすぎるとリスク回避にならないし、多すぎても管理が大変です。

 

 さて、ここが問題なのです。前回の記事で解説した基準を満たすような個別株のポートフォリオを10社組むとなると、どう頑張っても100万以上必要になるはずです。そんな金あるか!馬鹿!というわけです。

 

 つまりこの個別株投資、きちんとやろうとするとお金がかかるのですよ。このハードルのせいで、普通の人はまず参加出来ない。しかも結局、どれだけ調べて安心して買った企業であろうと、将来何かとんでもないことが起きて資産が飛ぶ可能性はゼロじゃないわけです。

 

 ここでようやく本題です。個別株投資を超える王道投資です。それは「インデックス投資」と呼ばれています。

 

 インデックス投資とは、日経平均TOPIX、S&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法のことです。

 

 例えば今の日経平均インデックスなら、2万5千円から投資できます。TOPIXなら1万8千円から投資出来ます。これくらいなら手を出せそうですね。

 

 日経平均というのは、日本が誇る最優良会社番付225社の株価からきています。つまり日経平均というのは、日本が認めた最強の225社でポートフォリオを組んだ株価ということになります。これって、個別株投資におけるリスク分散の究極系ですよね?しかも日本が破綻しない限りは絶対に資産はゼロにはなりません。

 

 日本は破綻しないのか?という声が聞こえますね。これに関して、日本がどれだけ健全な財務体制かはこの漫画を読んでもらうといいかと思います。国債利回りがめちゃくちゃ低いことも、世界から認められている証です。だから「ドルを売って比較的安全とされる円を買う動き」なんて言葉がニュースでよく聞かれるわけです。1000兆円借金があっても全然へっちゃらなわけです。

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 つまり、安い元手で投資を始められるにも関わらず、同時にリスク分散もシステムに組み込まれている投資…それがインデックス投資なのです。

 

 しかもインデックス投資の運用成績は個別株投資の運用成績を平均的に上回ることが歴史から証明されています!

 

 しかし注意して頂きたいのは、この日経平均という概念も、買うタイミングによっては割高かもしれないということです。

 

 例えば有名な1980年代バブル、日経平均は最高で38957円まで上がりました。この時PBRは5、PERは60なので、PBR×PER=300。これは前回の記事で紹介した基準(22.5を超えると割高)を大きく上回ってしまってますね。

 

 では今、日経平均インデックスを買ってしまっても大丈夫なのでしょうか?今はいざなぎ景気を超えていると言われ、日経平均も失われた20年を取り戻したと言われています。またバブルなんじゃないかと疑ってしまいそうです。計算してみましょう。

 

 現在の日経平均株価のPBRは1.3、PERは15なのでPBR×PER=19.5となります。これは適正水準である22.5と非常に近く、かつ下回っています。このことから、いま日経平均に投資することは非常に健全だということになります。決してバブルではありません。むしろ今までの20年が長すぎたのです・・・。

 

 さらに日経平均インデックスだけでなく海外のインデックス投資にも目を向ければさらなるリスク分散になりますね。アメリカのS&P500でも良いでしょうし、先進国の株価に比例するインデックスなんてのもあります。また逆に新興国インデックスなんてのもあります。ここまで来ればリスク分散は極めたと言って良いでしょう。ずっと持ち続けている限りはかなりの確率で資産が増えていくでしょう。

 

 ちなみに1950年の日経平均は80円でした。70年経ったいま、その価値は275倍になっています。ちなみにS&P500なら400倍以上です。当時はまだインデックス投資という概念はなかったのですが、もしそれがあったら…そしてひたすら我慢に我慢を重ね、売ることなく持ち続けられていたら…今では大金持ちのご老人になっているわけです。

 

 投資家になるチャンスは誰にでもあることが分かっていただけたでしょうか。よく分からないからと避けずに、試しに宝くじを買う代わりに2万円からでもやってみましょう。3年もすれば、色んな知識が身に付いてますよ!

 

インデックス投資を実際にしたらどうなるかは厚切りジェイソンさんのこの記事が分かりやすいですよ。

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