日本一の桜祭り!~ Kの思索(付録と補遺)vol.41~
~目次~
- 気になるニュースにコメント
- オススメの本紹介
- 最近観た映画一言レビュー
- 最近の僕の出来事~日本一の桜まつり~
1.気になるニュースにコメント
そもそもベーシックインカムが掲げる理想と全然違うベクトルの実験を行なっていたという記事。
ベーシックインカムはすべての国民に等しくお金を配ることで、最低限の生活が保障される制度。最低限の生活が保障されれば、例えばブラック企業に勤めていて、生活があるから辞めるに辞めれない人も、今よりフレキシブルに動けるようになる。
また企業は、働き手が「働きたい!」と心の底から思えるような職場風土を作る必要に迫られるだろう。ベーシックインカムがあるので、もし無理して働かなくて良いという人も、その余暇の時間で何かクリエイティブな遊びをすることで、世に価値を生むかもしれないと期待されている。
しかしこの記事によると、フィンランドにおけるベーシックインカムの実験対象者が「失業者」に限定されていたそうだ。このことで、上記してきたベーシックインカムの理念を確かめるというよりは単に「失業者が、ベーシックインカムの実験というお仕事」をしている状態になったということである。治験のバイトのようなものだ。だからフィンランドにおけるベーシックインカム実験が失敗したというより、そもそも実験のやり方がおかしかったということである。
AIで生産性が劇的に伸びることによって、「仕事を与えているとむしろ生産性が下がる人たち」がまず優先的に淘汰され、職にあぶれる。例えば既得権益にあり、自分たちの権利を声高に主張して、最新テクノロジーの導入を阻むという組合などは沢山ある。
そこへ更に給料を支払っているのだから、莫大な生産性の損失である。その受け皿として、今とりうる最もベターな社会保障制度案がBI(ベーシックインカム)である。つまり、最低限の金をやるから「黙っていてくれ」ということなのだが、将来多くの人がこのパターンになるだろうと思う。ただこのような場合「大いなる暇」が生まれるわけで、その暇で遊べる人は物凄く遊んで、その結果いつのまにかお金を稼いでいるということもあるだろう。暇を有効活用するか退屈に喘ぐかは本人のモチベーション次第である。この意味で、将来はモチベーション格差が大きな社会的テーマとなるだろう。
「運動エネルギー型」の履歴書を書く、という視点が面白い。自分は何をやってきて、何を出来るのかを伝える履歴書を書け、ということだ。これに対し、学歴や職歴などのどこにいたかを表す「位置エネルギー型」の履歴書は、今後の社会ではあまり意味を持たなくなるだろう。そもそも会社や組織に属する働き方文化は無くなっていく方向なのだ。昨今は副業に関するテーマが熱いが、もはや「副業」ではなく、全てが本業という意味での「復業」をする人が増えていくだろう。これがワークアズライフ型のこれからの社会である。
芸能界、有名人におけるいわゆる「JKトラブル」というのは歴史を見ても復帰が厳しいものであったが、TOKIOの山口さんもこのような形になってしまった。テレビをほとんど見ない僕が、唯一好きなテレビ番組を挙げるとするなら「鉄腕DASH」だったので、寂しい気持ちではある。原因はお酒だったようだが、これで更に酒に溺れて人生を捨てることのないように願う。むしろ酒を断つのが今回の事件に対する最も誠実な謝罪になるはずだ。ジャニーズとして地上波テレビ番組への復帰は難しくなったが、元SMAPメンバーのように、AbemaTVが救いの手を差し伸べる時がくるかもしれない。
マッチングアプリを使って男女が出会うのはもう自然な流れだろう。男女の恋愛の出会いとコミットのハードルはどんどん下がって、ある意味スポーツ的な意味合いすら帯びてきている。
また一昔前は、SNSなんかで出会ったりすると「出会い系かよ」なんて言われたものだが、今では普通だ。このように常識なんて10年も経たずに一変するものだ。僕の友人もマッチングアプリで何十人かと出会って「色々と」確かめていた。
時代にそぐわない旧来の制度に従うと、男女双方にメリットよりもデメリットが大きくなるという意味で、恐らく結婚という制度も近い将来に常識ではなくなるだろう。
またもっと若い世代では、VRが出てきたことで、特定の誰かと恋愛をするというのが、人生をかけた出来事じゃなく、ただの「趣味」になる時代も来るだろう。
2.オススメの本紹介
よく分かる!読む年表 日本の歴史
歴史を知るのは重要だ。よく歴史は繰り返すというが、本当にその通りだと思う。だから、歴史を学ぶと今を生きる技術になるのである。
また僕はこのブログで仙台や京都などの様々な場所の由緒を紹介しているが、やはりその大黒柱となるものは日本史なのである(下記を参照)。
さてこの本では、教科書で習うような歴史的出来事や制度が、現代に対してどのように繋がっているのかをきちんと述べているのが素晴らしいと思う。そもそも歴史の面白さは、過去と現在がシームレスに繋がるときのカタルシスにあると思っている。教科書的な単なる事実にとどまることなく、各章に必ず一つはそのような「シームレス性」が記載されているので、これは明らかに作者が意図的に(というより誠実に)書き入れているはずで、非常に好感が持てる。
これによって神武天皇からの…いや引いてはイザナギ、イザナミからの日本の歴史が、現代まで脈々と息づいているように感じられるのだ。
3.最近観た映画一言レビュー
きっと、うまくいく
評価 100点
インドの超優秀工科大学に通う三人の学生が織りなす青春群像劇。とはいえその実態は「お勉強」に向けられた強烈なアンチテーゼだったり、教科書の丸暗記や、頭脳派の言うことを盲信することに対する痛快な批評である。勉強が出来る人間がいつも正しいのではない。彼らは受験オリンピックが上手いのであり、本来それは人生を語る上ではなんの関係もない。人生に型なんてなく、実際には親や同僚などの周りの人間に、型があると思い込まされているのが実情だ。そんな「お勉強ができる」人間ばかりが登場する中、この映画ではそういう人間における無思索さを露わにするのが面白い。
彼らの対比として、真に「頭がいい」人間として描かれる主人公ランチョーの思考や行動に深い哲学が現れる。そして現実世界でも、真に活躍するのはランチョーのような人間であるように思う。
4.最近の僕の出来事~日本一の桜まつり!~
日本一の桜祭りと呼ばれることもある弘前の桜祭りに行ってきました。その名に恥じることのない美しい桜でした。密度が高くて、綿あめみたいにモコモコしてるのが特徴ですね。今回は見れなかったですが、評判高い夜桜もみたかった。
歴史のある門構えです。
かかる赤橋が良いですね。平安の美っぽいです。
色の違いが多様的で写真に映えます。
スカッと晴れてて桜映えでした。最高。
男友達と二人だったので乗らなかったボート(笑)
こちらは「桜のトンネル」と言われる場所。枝が長くてトンネル構造を作っています。
以上!弘前の桜祭りはGWだと少し遅いのが特徴で、殆ど散ってしまうそうですが、掘りに花びらが散ってピンクの絨毯を作るため、それもまた美しいということですよ。
END.